皆さん、こんにちは。
千葉県安房郡鋸南町を拠点に、新築住宅からリフォームまで幅広く手掛けているおくまや(株式会社 鈴木工務店)です。
ウッドデッキのひび割れや傷を見つけたときに、「これってDIYでパテ補修して大丈夫?」「どんな材料を使えば長持ちするんだろう」と迷うことはありませんか?思った以上に劣化が進んでいないか、不安を抱える方も多いでしょう。
実は、ウッドデッキの状態に合った補修方法を選び、正しい手順で作業すれば、DIYでもきれいに仕上げることができます。逆に、適さない補修材を使ってしまうと、すぐに割れが再発したり、余計に劣化を招いてしまうこともあります。
そこで今回は、ウッドデッキのパテ補修を中心に、ひび割れの見極め方、DIYで使える材料の選び方、補修の流れ、そしてプロに依頼した方が安心なケースまでを分かりやすく紹介していきます。ウッドデッキを安全に長持ちさせたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
■ウッドデッキの傷を防ぐチェック法

ウッドデッキを長く使うためには、傷やひび割れを早めに見つけて対処することが重要です。特に木材は屋外の湿気・乾燥・紫外線などの影響を受けやすく、気づかないうちに下地まで劣化が進むことがあります。ここでは、日常の確認で押さえておきたいポイントをまとめています。専門的な知識がなくても判断しやすい箇所を中心に解説します。
・ひび割れの原因
ウッドデッキに生じるひび割れは、木材が雨で湿ったあと急速に乾燥するなど、含水率の変化によって起こることが多いです。木材は水分を吸うと膨らみ、乾くと縮むため、この動きが繰り返されると割れ目が生じます。また、直射日光による温度差も深さのある割れを誘発します。ひび割れの幅がmm単位で広がっている場合は、パテ補修などの施工が必要になることがあります。放置すると木部の強度が低下し、歩行時のきしみや破損につながるため注意が必要です。
・劣化の見分け方
表面の色あせやざらつきは、紫外線による木質表面の劣化が原因です。指で触れてトゲ状に感じる箇所は、木材繊維が傷んでいるサインです。また、節穴周りのすき間が広がっている、板の端が反っているといった状態も補修を検討すべきポイントです。パテで穴埋めできる程度か、張り替えが必要なレベルかを判断する際には、割れの幅や深さを確認し、工具が入り込むほどの大きな割れはDIYでの対応が難しくなります。
・腐食時の注意点
表面だけでなく内部が腐食している場合、ヤスリで削ると粉状に崩れることがあります。この状態はパテの接着が保てず、補修をしても長持ちしません。木材が柔らかくなっている箇所は、下地や構造材にまで湿気が入り込んでいる可能性があり、パテやコーキングでの応急処置では対応できません。手で押して沈む、歩くと沈み込むといった症状がある場合は、部分交換や根太の点検が必要になるため、早めに専門業者へ相談することが安全です。
■パテとコーキングの選び方

ウッドデッキを補修するときは、ひび割れや穴埋めの状態に合った材料を選ぶことが大切です。特にパテには木材向け・エポキシ樹脂タイプなど複数の種類があり、用途を誤ると接着が弱くなったり、短期間で割れが再発することがあります。ここでは代表的な補修材の特徴と、選ぶ際の判断ポイントをまとめています。
・エポキシパテの特徴
エポキシパテは強度が高く、深さのある割れや節穴にも対応できるのが特徴です。主成分であるエポキシ樹脂は硬化後に木材と近い硬さになり、切削加工やヤスリがけがしやすい点もメリットです。耐候性が高いため、屋外のウッドデッキはもちろん、ドア・窓枠などの木製建具の補修にも使われます。ただし硬化まで一定の時間が必要で、気温によって乾燥の速度が変わるため、DIYで使用する際は説明書にある作業時間を守ることが大切です。
・樹脂デッキの穴埋め材
樹脂(人工木)ウッドデッキの場合、木材用パテでは接着が弱くなり、施工後に剥がれることがあります。人工木は木粉と樹脂を混ぜて作られた木質材料で、製品によって成分や表面の質感が異なります。そのため、対応している穴埋め材を選ぶことが重要です。特にアクリル樹脂系やエマルジョン系など、人工木に合わせて開発された充てん材は密着が高く、色合わせもしやすい傾向があります。まずはデッキのメーカー品番や材質を確認し、対応する補修材を選びましょう。
・コーキングを使う場面
コーキングは主にすき間が狭いひび割れや、パテでは追従しづらい細い割れに有効です。弾性があるため、木材が伸縮しても割れにくく、軽度の補修には便利な選択肢です。ただし、深さのある割れ目や強度が必要な箇所には不向きで、広い穴埋めにはパテの方が適しています。また、仕上げに塗装を行う場合は、油性塗料や水性塗料との相性を確認しないと、色ムラやはがれが起きることがあります。用途に応じて使い分けることで、補修後の仕上がりと耐久性が大きく変わります。
■DIY補修の手順

ウッドデッキのDIY補修では、正しい手順を守ることで仕上がりと耐久性が大きく変わります。特にパテ埋めやひび割れの補修は、下地処理や乾燥時間を丁寧に行うことがポイントです。ここでは家庭でも実践しやすい流れをまとめています。必要な用品や作業の注意点もあわせて確認しながら進めると失敗が少なくなります。
・ひび割れ補修の流れ
ひび割れ部分を補修する前に、まずは割れ目の汚れや古い塗装を取り除きます。砂埃や湿気が残っているとパテの接着が弱まり、再度ひび割れが生じやすくなるため、表面をヤスリで軽く整えておくと効果的です。幅がmm単位の浅い割れならコーキング、深さのある割れや節穴が目立つ場合はパテが適しています。ひび割れの状態に合わせて材料を選ぶことが補修の成功につながります。
・パテ埋めのやり方
パテを使用する際は、まず必要量を取り、成分が均一になるようよく練ってから使用します。エポキシ樹脂タイプは2つの成分を混ぜることで硬化が始まるため、作業時間に余裕を持つことが大切です。割れや穴にパテを充てんする際はヘラを使って押し込み、空気が入らないように丁寧に塗り広げます。施工後は乾燥と硬化に必要な時間を確保し、表面が固まったらヤスリで平らに調整します。木部と馴染むように仕上げることで、後の塗装もきれいに乗りやすくなります。
・仕上げ塗装のコツ
補修後の塗装は、ウッドデッキ全体の耐候性を高める重要な工程です。油性塗料は耐久性が高く、屋外の木製デッキに向いていますが、乾燥に時間がかかる場合があります。一方、水性塗料は扱いやすく、においも少ないためDIY向きです。どちらを使う場合も、補修した箇所だけでなく周囲も軽く整えておくと色ムラを抑えられます。塗装は薄く重ねると仕上がりがきれいになり、耐久性も向上します。
■プロ依頼が安心なケース

ウッドデッキはDIYで補修できる場面も多いですが、状態によっては専門業者へ依頼した方が安全で長持ちするケースがあります。特に下地の腐食や木材の強度低下が見られる場合、パテやコーキングでは一時的な対応にしかならず、後から追加の修繕が必要になることがあります。ここでは、プロに相談すべき判断ポイントをまとめています。
・構造劣化の見極め
表面のひび割れや浅い割れであればパテ補修で対応できますが、木材が押すと柔らかい、踏むと沈むといった症状がある場合は、内部の腐食が進んでいる可能性があります。水を吸った木部は内部から強度を失い、見た目では判断しにくい箇所まで劣化が広がることがあります。DIYでは下地の状態を正確に確認できないため、こうした構造部分の判断はプロの点検が必要です。
・張り替えが必要な症状
節穴が大きく広がっている、割れがcm単位で進行している、木材の端が大きく反っているなどの症状は、パテやコーキングでは根本的な補修ができません。特に根太や束柱など構造材に影響が及ぶと、安全性を損なう恐れがあります。こうした場合は部分交換や板の張り替えが適切で、施工には専門的な工具や木材の選定が必要になります。無理にDIYで対応すると、後に repair が必要になり、結果として費用がかさむことがあります。
・費用の目安
プロに依頼する場合、費用は補修範囲や使用する木材の種類によって変わります。小規模な板の交換や部分補修であれば、比較的低価格で収まることがありますが、下地にまで劣化が及んでいるケースでは工事範囲が広がり、費用が上がる傾向があります。ただし、初期の段階で点検や施工を行えば、結果として全体の費用を抑えやすくなります。DIYによる誤った補修で劣化が進んでしまう前に、専門業者に相談することが長期的なコスト削減につながります。
■まとめ

ウッドデッキは屋外環境の影響を大きく受けるため、ひび割れや穴、すき間などの劣化は避けられません。しかし、早めに状態を確認し、適切な方法で補修すれば長く安全に使い続けることができます。軽度のひび割れや浅い割れであれば、パテやコーキングを使ったDIYでも対応でき、エポキシパテなどの強度の高い製品を選べば仕上がりも良くなります。補修では、下地の汚れを落とし、乾燥時間を守り、ヤスリで整えるなどの基本工程を丁寧に行うことが大切です。
一方で、木材が柔らかい、踏むと沈む、割れが深い、節穴が大きく広がっているといった状態は、DIYでは判断が難しく、パテでは十分な強度を確保できない場合があります。そのようなケースでは、無理に補修を続けるよりも、早めに専門業者へ相談する方が、結果として費用も抑えられ、安全性も確保できます。
ウッドデッキは定期的な点検と適切な補修で寿命を大きく延ばすことが可能です。傷やひび割れを見つけたら早めに対処し、必要に応じてプロの点検も活用しながら、安心して使える状態を維持していきましょう。
■ウッドデッキの補修・点検はおくまやへご相談ください!

おくまや(株式会社 鈴木工務店)は、千葉県南房総市を中心に、外壁塗装・リフォーム・住宅メンテナンスを手がける地域密着の工務店です。ウッドデッキのひび割れ補修やパテを使った穴埋め、板の張り替え、塗装による耐候性の向上まで、状態に合わせて最適な施工をご提案します。DIYでは判断しにくい下地の腐食や木材の強度低下も、経験豊富な職人が丁寧に点検し、長く安心して使える補修方法をご案内します。
当社は地域の気候や木材の特性を熟知した職人が、一つひとつの工程を誠実に行うことを大切にしています。小さなひび割れのご相談から大規模なリフォームまで幅広く対応し、点検・見積り・説明まで責任をもって対応するため、初めての方でも安心してお任せいただけます。
「ひび割れが広がってきた」「DIYで直せるか判断したい」「プロに状態を見てもらいたい」と感じたら、ぜひお気軽におくまやへご相談ください。現地調査・お見積りは無料です。地域に根ざした確かな技術で、あなたの大切なウッドデッキをしっかりと守ります。
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